工場加工機械MACHINERY
HOMAG CNCマシニングセンター CENTATEQP-110
CNC機械(CNC加工：コンピュータを用いて工作機械を自動制御し、精密な加工を行う製造方法)。
ドリルや刃物を自由自在に動かし、さまざまな角度から加工できるため、複雑で立体的な木材加工が可能です。イメージとしては「木の3Dプリンター」に近いものです。
5軸制御により立体的な形状を作成でき、3D図面を作成できれば、想像したものをほぼ何でも形にすることができます。
図面の作成方法はいくつかあり、作成する物によって変わります。CADオペレーターが図面を作成後、工場にて加工します。その際、材料のカット方法や材料の残し方等、効率よく無駄のないカット方法をCADチームと工場スタッフで連携して決定します。
なお、吸着パッド（材料を固定する脚）より小さいものは加工できないため、大きさに制限がありますが、従来に比べてできることが格段に増えた機械です。
SHODA(株) NCルター3次元 NCN1210
CNC加工に比べて平面的な加工を行う機械で、CADオペレーターが作成した図面に沿って加工が進められます。
「AutoCAD」で2D図面を作成した後、専用ソフトで刃物の経路などを設定します。
小さいものでも加工ができ、木材をくりぬいたり、溝を掘ったりすることが可能です。
トップスペック(株) 6軸モルダー TOPSPEC24-6
モルダー加工をする機械(モルダー加工：木材のムラ取りと寸法の調整を行うための加工)。
製材後のざらついた材料を、細かい寸法に合わせてカットすることで、表面を滑らかに仕上げます。
ただし、うろこ模様が残ることもあります。
軸ごとに役割が決まっており、①裏面、②③左右の面、④表面を寸法に合わせてカット（ムラ取り）し、⑤表面・⑥裏面で仕上げを行います。
加工後、そのまま使用する場合は「下地材」（床・壁・天井などの仕上げ材を取り付けるための基材）として使用します。
人目に触れる部分に使用する場合は、モルダー加工後にサンダー加工を行います。
最大加工幅：240mm
最大加工厚：160mm
アミテック(株) ワイドベルトサンダー SER40DCV
サンダー加工をする機械(サンダー加工：サンドペーパーで材料の表面を研磨し滑らかな手触りにするための加工)。
モルダー加工後の材料（人の目に触れる面）を低粒度のサンドペーパーで研磨し、刃物跡を消して削りムラをなくすことで、さらりとした優しい感触に仕上げます。
数値を調整することで、用途に応じた手触りに加工することができます。
最大加工幅：400mm
最大加工厚：150mm
サンディング速度：20m/sec
前田機工(株) ランニングソー CS-85
コンピュータに入力したサイズ通りに、正確にカットする機械です。加工後の材料は主に下地材として使用されます。
最大加工長さ：3,100mm
最大加工幅：3,250mm
最大切断厚：80mm
SHOLZHER エッジバンダ―アウリガ/308XLパワー
棚板などの小口（断面）にテープを貼る機械です。
小口テープとは、合板などの断面を覆い隠し、見た目を美しく仕上げるためのテープのことです。
スギイマシナリィ ロールコーター塗装機 MTC-60/S
塗装を行うことで、木材の表面を保護し、水や汚れ、傷から守る効果があり、材料の耐久性も高まります。
サンダー加工をすることで色ムラをなくし、均一で美しい仕上がりにすることができ、塗料の浸透も良くなるため、サンダー加工後に塗装を行うことが多いです。
使用塗料：オスモカラー、キシラデコール（いずれも自然塗料）
FELDER スライドソー
手作業で木材をカットする機械です。
職人の感覚を活かしながら、細やかな調整や仕上げが可能です。